iPod/iPhone用ポータブルスピーカーXa-3602 を壊してしまいました。
電源が入りません...。
違うACアダプタを挿してしまったのが原因です。
コネクタ形状が同じなんだよな。
電圧が低ければ壊れなかったと思いますが、
5.9Vのところに12.8Vでは、さすがに壊れます。
電源スイッチを押しても、一瞬だけLEDが点灯して切れてしまいます。
まず、開けてみます。
簡単な回路でありますように。
底面のネジを3つ外します。
2つは、電池カバーの中。
もう1つは、隠しネジになっています。
針で刺してフタを取ると、ネジが出てきます。
表のネジ2つも、同じように隠しネジになっています。
あとは、下ケースの枠を広げるようにしながら、
ツメで引っかかっている部分を開いていきます。
DCジャックとLINE端子につながるケーブルのコネクタ2つを抜きます。
開いたとこ。
Xa-3602のメイン基板
簡単な回路ではありませんでした。
基板に鼻を近付けると、かすかに燃えたニオイがします。
怪しい部品を見つけました。
表面が盛り上っています。
こういう場合は、アルコールで表面を拭き取ると分かります。
フラックスの汚れであれば茶色くなるのですが、黒くなったので
過電圧により燃えたのだと思います。
部品表面の品番が読み取れないので、何の部品か分かりませんが、
基板にはUコードでアドレスがふられているので、IC だということが判ります。
DCジャックのプラスラインと、この部品の2pin がつながっているので間違いないかも。
1pin がGND なので、3pin が出力だな。
でも、テスターで測ると1pin はGND ですが、2pin と3pin がショートしています。
と言うことは、過電圧で壊れて入出力がショートしてる?
2pin と3pin につながるラインを追っていくと、
iPod 端子の8pin (USB_PWR) につながっていました。
と言うことで、この三端子レギュレーターは、CPU 用ではなく
iPod 充電用の5V 三端子レギュレーターでした。
幸い、過電圧を掛けた時にはiPod は挿していませんでした。
もし挿していたら、iPod に12Vが...。
とりあえず、燃えたレギュレータは外しておきます。
CPU(SC9308P) は、基板中央にありました。
電源スイッチとCPU (INT) がつながっています。
LED も抵抗を介してCPU ポートにつながっています。
電源スイッチを押した後に、一瞬LED が点灯するので、CPU は反応しています。
ということは、CPU に電源は供給されているかも知れません。
CPU のVDD 端子には、正常に電圧が3.3V がかかっています。
電源スイッチを押すと、CPU のINT 端子はGND に落ちます。
ただ、オーディオラインのIC には電圧はかかっていません。
テスターで測ると、オーディオIC の電源ラインがGND とショートしていました。
電源が入らない原因がやっと判りました。
電源スイッチを押すと、CPU がオーディオIC の電源を供給するトランジスタをON させますが、
その電源ラインがショートしてるので、一気に電流が流れます。
これによりAC アダプタ過電流保護が働き、出力電圧ゼロになり、
結果的に電源が入らない状態となっていました。
だから、一瞬だけLED が点灯したようです。
あとは、どの部品がショートしているか見つけるだけです。
実は、これが大変。
今日はここまでです。
Xa-3602修理 その2へつづく。
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電源が入りません...。
違うACアダプタを挿してしまったのが原因です。
コネクタ形状が同じなんだよな。
電圧が低ければ壊れなかったと思いますが、
5.9Vのところに12.8Vでは、さすがに壊れます。
電源スイッチを押しても、一瞬だけLEDが点灯して切れてしまいます。
まず、開けてみます。
簡単な回路でありますように。
分解
底面のネジを3つ外します。
2つは、電池カバーの中。
もう1つは、隠しネジになっています。
針で刺してフタを取ると、ネジが出てきます。
表のネジ2つも、同じように隠しネジになっています。
あとは、下ケースの枠を広げるようにしながら、
ツメで引っかかっている部分を開いていきます。
DCジャックとLINE端子につながるケーブルのコネクタ2つを抜きます。
開いたとこ。
Xa-3602のメイン基板
簡単な回路ではありませんでした。
とりあえず目視とニオイで確認
基板に鼻を近付けると、かすかに燃えたニオイがします。
怪しい部品を見つけました。
表面が盛り上っています。
こういう場合は、アルコールで表面を拭き取ると分かります。
フラックスの汚れであれば茶色くなるのですが、黒くなったので
過電圧により燃えたのだと思います。
部品表面の品番が読み取れないので、何の部品か分かりませんが、
基板にはUコードでアドレスがふられているので、IC だということが判ります。
この形状なら三端子レギュレーターだと
DCジャックのプラスラインと、この部品の2pin がつながっているので間違いないかも。
1pin がGND なので、3pin が出力だな。
でも、テスターで測ると1pin はGND ですが、2pin と3pin がショートしています。
と言うことは、過電圧で壊れて入出力がショートしてる?
2pin と3pin につながるラインを追っていくと、
iPod 端子の8pin (USB_PWR) につながっていました。
と言うことで、この三端子レギュレーターは、CPU 用ではなく
iPod 充電用の5V 三端子レギュレーターでした。
幸い、過電圧を掛けた時にはiPod は挿していませんでした。
もし挿していたら、iPod に12Vが...。
とりあえず、燃えたレギュレータは外しておきます。
電源のON/OFFはCPUで制御しているはず
CPU(SC9308P) は、基板中央にありました。
電源スイッチとCPU (INT) がつながっています。
LED も抵抗を介してCPU ポートにつながっています。
電源スイッチを押した後に、一瞬LED が点灯するので、CPU は反応しています。
ということは、CPU に電源は供給されているかも知れません。
電源をつないでみます
CPU のVDD 端子には、正常に電圧が3.3V がかかっています。
電源スイッチを押すと、CPU のINT 端子はGND に落ちます。
ただ、オーディオラインのIC には電圧はかかっていません。
テスターで測ると、オーディオIC の電源ラインがGND とショートしていました。
電源が入らない原因がやっと判りました。
電源スイッチを押すと、CPU がオーディオIC の電源を供給するトランジスタをON させますが、
その電源ラインがショートしてるので、一気に電流が流れます。
これによりAC アダプタ過電流保護が働き、出力電圧ゼロになり、
結果的に電源が入らない状態となっていました。
だから、一瞬だけLED が点灯したようです。
あとは、どの部品がショートしているか見つけるだけです。
実は、これが大変。
今日はここまでです。
Xa-3602修理 その2へつづく。
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